再会
「大阪府・ターコイズ様」から投稿頂きました。
介護の資格を取得するために、教室に通っていた時のことです。
車いすに乗られた男性が、付き添いの女性と共に教室に入っていらっしゃいました。ゲスト講師として招かれていたその男性に、見覚えがありました。
なんと、二十年余り前に知り合った方で、教室が久し振りの再会の場となったのです。
出逢った当初、彼から積極的に声を掛けて下さいました。大学一年の時に交通事故にあわれ、車いすでの生活になられたそうです。とても明朗で社交的な方なので、すぐに仲良くなりました。家にもお邪魔して、ご家族と話す機会にも恵まれました。
当時を思い出し懐かしんでいると、彼の講話が始まりました。
家でじっとしているのが苦手で、車いすバスケットに参加していることや、住んでいる区の身障者の委員を五つ以上引き受けているということを話されておられました。一人でアメリカに旅行をした時の話などを交えながら、誰もが楽しく生きられる社会を作りたいと、明るく熱く語っておられる姿は当時のままです。
後から少し彼とお話ができたのですが、私を覚えて下さっていたことにも、大変感銘を受けました。変わらず明朗な彼の様子に、とても元気づけられた日でした。きっと今も、積極的に動き回っておられることでしょう。