おじさんとの約束 2005.02.14 「東京都・マロ吉様」から投稿頂きました。 私は、大学を卒業して今年で社会人5年目になります。いつの頃からか、電車の中で老人が立っていると必ず席を譲るようになっていました。高校の時は、自己中心的で周りに気を遣う事がなかったこんな私が変わったのは、大学生の時に授業の一貫で受けたボランティア教室がきっかけです。その中で山奥でゴミを拾うということがありました。バスでかなり山奥にまで入って行き、それからみんなで手分けしてゴミ拾いを始めました。私は正直こんな山奥にゴミ拾いに来ても、ゴミなんかあるのか半信半疑でした。しかし、山奥にもゴミはあるもので、結局大きいゴミ袋が5~6個いっぱいになってしまいました。 そのゴミの量に驚いている私に、一般で参加してきた一人のおじさんが声を掛けてき、言いました。「山奥だろうと街中だろうと、ゴミを捨てる者がこんなに沢山いるんだよね。君達は、こんな大人にならないでおくれ。」それを聞いた私は、はっきりと「はい。」と答えました。私は、それをきっかけに普段の生活を改めるようになり、6年ほどたちました。あの時の返事が嘘にならないように、これからも立派な社会人でありたいと思っています。