魔法の杖の奇跡 2015.02.17 「兵庫県・本山尚義様」から投稿頂きました。 私は神戸で「世界のごちそう パレルモ」と言う飲食店をしています。震災後20年に併せて、チャリティーのレトルトスープを限定12,000個作りました。震災後20年の神戸から、世界を平和にしたいという思いを込めて作った、とてもやさしい味のスープです。個人店にしては12,000個は、かなりの冒険の数です。昨年12月11日に発売し、今年の1月17日の震災の日迄は順調だったのですが、1月後半から伸び悩みました。2月のある朝、パソコンを見ながらため息をついていると 「パパどうしたん?」と6歳の息子。 「いや〜、パパな。水谷って言う笑顔のおっちゃんと約束したんや」「なにを?」「パパがメリーのスープ作ったん、知っとうやろ?」「うん!赤と緑と黄色のやつ!」「そうそう、それをぜ〜んぶ売り切るって約束したんやけど、それがまだ売り切られへんねん」「そうなん・・・そうや!せいちゃん、ええもん貸したるわ!これ使ったら、すぐ売り切れんで!」そう言って出してきたのが、USJで買ってきたハリーポッターの杖でした。私は、子供のこの気持ちに、ほっこりして思わず抱きしめました。そして、このことをフェイスブックに載せました。すると、「イイネ!」の数は200を超え、注文が入りだしました。結婚式での引き出物に使いたい等の、オーダーも入ってきました。子供の純粋な気持ちと、ハリーの杖の魔法が、奇跡を起こしたのかもしれません。