初めて大阪に来た日 2009.11.16 「東京都・いろはん様」から投稿頂きました。 初めて大阪を訪れた日の事です。いつかは行ってみたいと憧れていた大阪。それなのに、大阪に着いた日の私は、かなりブルーでした。夜行バスを降りてすぐに足をくじいてしまい、真っ先に観光に行くはずが、まず最初に向かったのは病院だったのです。病院での治療を終えて沈む気持ちと共に、いつになく重く感じる荷物をひきずりながら、観光を諦めホテルまでの道を歩いていました。駅から歩いてすぐのところに、たこ焼き屋さんがありました。店先ではおばあちゃんが、たこ焼きを焼いていらっしゃいます。 おばあちゃんは、荷物を引きずって歩いている私を見て、「どこから来たの〜?」と、親しげに声を掛けて下さいました。 見知らぬ人に話し掛けられて少し驚いたものの、「東京からです」と答えると、「わざわざ東京から来てくれたんやね〜」と、とても優しい笑顔でおっしゃって下さいました。そのおばあちゃんの笑顔に、前の年に亡くなった祖母を思い出しました。かなり凹んでいましたが、おばあちゃんの一声に元気を頂きました。大阪って、なんていい所なんだろう!と感じた出来事でした。