想定外 2016.02.19 「大阪府・ターコイズ様」から投稿頂きました。 私の地元に、中国人のご夫婦が経営する中華料理屋がさんがあります。美味しいので、よく通っていました。私は一部の中国の方の印象から、決めつけてはいけないと思いながらも、自分勝手などの偏見を抱いていました。しかし、そのご夫婦は気さくな方達で、カタコトの日本語で、楽しく会話を交わすようになりました。5回ほど通い詰めると、チャーハンを驕って下さることもあり、飲食店でそのような体験をした事が無かったので、ずいぶん気前のいいご夫婦だな〜と好感を持つようになりました。 私は炎天下の中、肉体労働をしていたので、お店に行くとビールを飲んでいました。いつもはグラス一杯だけ注文していたのですが、ある日のこと気分も良かったのでしょうか、紹興酒まで飲んでしまいました。更におつまみも追加で注文しましたので、お店にとっては売上げが上がり、喜ばしいことだったと思います。翌日、またそのお店に行くと、相変わらずのカタコトの日本語で、意外な言葉を掛けて頂きました。「昨日は、いつもより多く飲んだけど、大丈夫ですか?ちゃんと帰れましたか?心配してたんですよ」と。「気イ遣わんと、金使ってよ」なんて言葉を聞くことがありますが、ご夫婦はお店の利益よりも私の身体を気遣って下さっていたのです。ご夫婦の優しいお言葉にとても感動し、私の偏見もいつの間にか無くなっていました。ご夫婦との触れ合いにより、国も関係無くお互いを思いやることが、信頼へと繋がっていくのだと実感することができたのです。