欠航での出会い 2009.01.06 「大阪府・惣四郎様」から投稿頂きました。 約20年前の話です。夏休みに九州の実家に帰ろうと空港に行きましたが、あいにく宮崎行きは満席でした。キャンセル待ちをしてなんとかチケットを手に入れましたが、雨の影響で欠航になってしまいました。隣で飛行機を待っていたおじさんが、私に話しかけてきました。私と同様、宮崎に帰省するとおっしゃるのです。同郷ということもありすぐに意気投合し、『鹿児島』行きは飛んでいるので一緒に行こうということになりました。すると、私達の話の内容を聞いていた東京の女性が、「どうしても私も宮崎に行きたい・・・」と話しかけてきました。 女性の切羽詰まった様子に詳しく話しを伺うと、朝起きると宮崎県警から電話があり、クルーザーで旅行中の夫が重体との知らせがあり、慌てて羽田にきたものの宮崎行きは欠航しており、とても困ってターミナルで途方にくれていると、宮崎弁の二人が何やら『鹿児島』経由の話をしていたので、思い切って相談してみた、とのこと。その緊急事態に私達は急に仲間になり、女性を旦那さんがいる病院まで、一緒に送り届けようということになりました。それから私達は鹿児島空港まで行き、迎えにきて下さっていたおじさんの息子さんの車で私の実家まで送ってもらいました。そこでバトンタッチして、実家で事情を説明し、実家の車で女性を病院まで無事送り届けました。その後、女性からご主人は元気になったと、実家にお礼の手紙が届きました。不思議な縁のお陰で、少しでもお役に立てて良かったと思っています。