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子供の心

「神奈川県・爆弾ママ様」から投稿頂きました。

運動が全く苦手な息子が、なぜ突然「野球チームに入りたい!」と言い出したのか、私としてはいまだに「?」です。あんなに「僕はスポーツが嫌い」と言っていたのに…。

他のメンバーのような「天性」が全く無く、極度の内股。ボールの方向はボールにおまかせ!トンネルは掘らなくても息子の股下に即開通。走れば下級生に次々追いぬかれ…。
結果4年から5年の夏に引越しするまで、「不動の11番・補欠」でした。

チームメイトやコーチに劣る運動神経をからかわれながらも、トイレ(なぜ?)で長い時間「リーリーリー!バック!」とランナーコーチの練習をしたり、骨折しても「ボール拾いは出来るから…」と練習にせっせと通う息子に正直あきれていました。

そんな息子が引越しの時、いつも「へたくそ!チームにくるな!邪魔だ!」と罵声を浴びせて来たO君からも、手紙をもらっていました。

「○○っちへ
めっちゃ下手くそやと思っていた○○っちが、どんどん上手になって、ぼくはポジションを取られそうでとても怖かった。だからひどい事も一杯言ってしまった。ごめんな。」

移動の新幹線の中で手紙を読みながら、ニヤリと笑い、さみしそうに窓の外を眺めて泣いている息子がいました。
息子がくやし涙を一杯流しながらもチームを辞めなかったのは、彼のそんな心を知っていたのか…、いや、本当に何としても守備を奪いたかったのか…???

子供の心って、もろくて透明なのにびっくりするほど広いんだな…と思った出来事でした。