引っ越し
「神奈川県・爆弾ママ様」から投稿頂きました。
兵庫県から横浜へ引っ越しました。田舎の一軒家の借上社宅に１２年、この家で結婚生活を始め、私は３人の母親になりました。未熟な我が家は、周りの方々に支えていただいてやってきました。
いつも子供や親の愚痴を聞いてくれたお隣さん。 私の病気を聞けば、さりげなく夕食を差入れてくれた友達。
子供が学校から２.５キロを歩いて帰ってくるのをそっと見守ってくれたお母さん友達。 子供達の初めてのお使いをにこにこ見守ってくれた八百屋さん。
「姉のようです」と言ってくれたお向かいさん。
「お宅を見ていて、三人目が欲しくなりました」といってくれた友達。 公園で「バカ話」をして笑いあった友達 子育てで一緒に悩んだ仲間。
転出が決まった時、一緒に泣いてくれた友達。
転出の日、ずっと側にいてくれた友達。
少しでも車中の子供の気がまぎれるようにと、お菓子を持って追いかけてくれた友達。
息子や娘に「お別れ」を言いにきてくれた沢山の友達・・・
書ききれない親切や暖かさ・・・みんなみんな、ありがとう。どんなに沢山の人に支えられていたのか、改めて感じます。みんながいたから、子供の苦手な私が３人の母になれました。
家主さんに見送られながら、人目も気にせず５年生の長男は、大声をあげて泣きながら長年育った家を離れました。一番長くあの家で育った息子。みんなに本当によくしてもらったこと、忘れないでね。そして、横浜でまた良い人達に会えるよう、一緒にがんばろう。
駅で「いってらっしゃい」と友達が渡してくれたお握りを、新幹線の中で食べました。最後の一口は、寂しくて寂しくて味が分かりませんでした。「みんなありがとう。行ってきます。『横浜も結構いいよ』と早くいえるよう、家族でがんばるから」そんな気持ちでいっぱいでした。
引っ越ししてから２週間後、長く住んだ我が家は売りに出されました。「大きくなったら僕が買うからね」と息子が笑って言いました。