冬至の日に 2005.12.25 「大阪府・ライトアップ様」から投稿頂きました。 冬至の今日、大阪は珍しく朝から大雪でした。寒空に吹雪く雪のように、私の心もどんよりとしていました。2ヶ月前、長年続けた仕事を辞めて、ダンスの世界に飛び込んだ夫が早くも挫折しかけているからです。この2ヶ月間は、先生についてまわり、教室でのレッスンやフィットネスクラブのインストラクターの修行をしていました。慣れない世界で、朝から夜まで動きまわって相当ストレスがたまっていたのでしょう。早く一人立ちして収入が得られるようにと、熱心にレッスンしなさいと言ってくれる先生の言葉にも次第に耳を貸さなくなり、自分には無理だから普通の仕事がしたいと言い始めるようになりました。たった2ヶ月であきらめようとするなんて、何のために仕事を辞めたのかわからないと、腹立たしい思いでいっぱいです。同時に、これからどうなるのかと思うと、暗い気持ちになっていました。 今日は、私の職場の忘年会でした。みんなで美味しい物を食べて笑って、とっても幸せな気分になりました。そしてふと、最近の夫はこんな気持ちがなかったのかな、と思いました。考えてみると、中学校を卒業してから、すぐに働かないといけなかった夫は、クラブ活動や習い事をした経験がありません。損得勘定抜きで、自分の目標に向けて、しんどくても歯を食いしばって頑張る、といった経験がなかったのかもしれません。そんなことを考えながら、近くのスーパーで柚子を買って帰りました。冬の次には必ず春がきます。柚子風呂にして、今年の疲れを癒して、夫と2人、これからのことをゆっくり考えていこうと思います。