散歩道で 2012.07.30 「大阪府・有田タイ子様」から投稿頂きました。 近所を散歩していた時の話です。道端で自転車を止めて座り込んでいる、中学生ぐらいの男の子の姿が目に入りました。近付いてみると、男の子は後輪のタイヤを一生懸命引っ張っています。私に中学生の孫がいるのもあり、気になって「どうしたの?」と声を掛けてみました。パンクしたのに無理に乗って、タイヤのゴムが車輪にはさまってしまった、とのことでした。タイヤを切る物を持っていないというので、近くを歩いてた方やマラソンをしていた方に聞いてみましたが、どなたも持っていらっしゃいませんでした。暫くすると、若い男性が通りかかったので訳を話すと、「近くにコンビニがあるから、何か貸してもらえるのでは?」と教えてくれました その男性も手伝って下さり、近くのコンビニまで、三人で自転車を持ち上げ運んでいきました。コンビニの方も快くハサミを貸して下さり、少年は、無事巻き込んだタイヤを切る事が出来たのです。少年がみんなにお礼を述べた後、コンビニの公衆電話から家に電話して迎えにきてもらいます、と言うので、私達もそこで別れました。少しでも少年の役に立つ事が出来た嬉しさと、他の方の親切さにも触れる事が出来て、とても心地良い清々しい散歩になりました。