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少年野球チーム

「神奈川県・爆弾ママ様」から投稿頂きました。

去年の3月の事です。

 

小学4年の長男が所属している少年野球チームで、6年生の「卒団式」がありました。はっきりいうと、あまり馴染みの無い6年生の行事に「義務」として参加していました。

 

土日祝の全てを朝から夕方まで練習し、6年は専用グラウンドまで持っています。コーチは「パパコーチ」を含め全員で20名近く。学校行事にはコーチ達が現れ、名前を呼んでチーム全員の応援をします。

 

でも、このチーム、実はなかなか勝てません。

 

試合相手に妨害を受けても、「私達は『ずるいことをして勝つ』事を教えたくない。そんなんはいつでも覚えられる」・・・と怒りながらも「紳士」なコーチ達。

ボーーーッと式の進行を見ていると、普段とても笑顔で豪快な代表が、声をつまらせながらこうおっしゃいました。「これから君達は色んな事がある。でも、困ったら絶対チームに帰ってこい。解決するよう一緒に考えよう。絶対帰って来い」

 

あああ・・・そうだった。
このチームは、なぜか父親が不在の子供が多いのです。コーチ・母はどの子にも平等に接し、応援しています。

 

「人間とは」「男とは」「父親とは」を背中で教えているのです。 「子供は二十歳を過ぎました。とっくに卒団しましたけどね、みんながかわいくってねえ。他には無い楽しい思いをさせてもらってます。感謝ですね」とおっしゃっていた年配パパコーチの言葉を思い出しました。

 

息子が悩んだ時、帰る場所がある・・・。卒団する子供達に息子の姿を重ねました・・・。キューンっと胸がしめつけられ、知らぬ間に涙が出ていました。

 

初夏、この6年のお父様が闘病の末、亡くなられました。代表・コーチ・チームメイトが式に参列しました。卒団しても大丈夫、皆がいる・・・。その思いが、子ども達を優しく強く育ててくれると思います。

 

でも・・・、やっぱりなかなか勝てません(^^;)