大阪メトロ|駅・電車の交通広告

お気軽にお電話ください

0120-40-2055

親切な警察官さん

「大阪府・有田タイ子様」から投稿頂きました。

 「世界陸上」が開催された日の出来事です。

私は新聞の集金の仕事をしています。朝にあるところへ集金に伺った時に、長居公園に天皇陛下と皇后陛下がいらっしゃると教えて貰いました。

友人との約束がありましたので午前中に集金を済ませ、谷町筋を自転車で待ち合わせの場所へと向かっていると、両陛下がいらっしゃるということで、交通規制をしていました。交通規制をしていた婦人警官に、天皇陛下・皇后陛下はもう来られたのですかと尋ねると、もうすぐですよ、と言われました。また別の場所で男性の警察官に尋ねると、府庁を出られたところです、との返答。

府庁は私がいた場所から、目と鼻の先です。友人との約束の時間が気にはなったものの、一目でも両陛下を拝見したい思いにかられ、私は府庁へと自転車をこいでいました。

府庁の近くに着くと警察官に、自転車を置いて見学の列に加わるようにと言われました。急いで自転車を置く場所を探しましたが、すぐには見つからず、ウロウロしていました。するとある若い警察官が「私が自転車を見ていますから、早く見に行って下さい」と、声をかけて下さったのです。

その方の親切に甘え、自転車を預けて列に加わりました。暫くすると、天皇陛下と皇后陛下を乗せた黒い車がやってきました。手を振って挨拶しておられる両陛下の姿を拝見することができ、大感激!周りの人達と一緒に、万歳!万歳!と歓声で両陛下を見送りました。

興奮さめやらぬまま、自転車を預けていた警察官の元に戻り、お礼を言って友人との待ち合わせの場所に向かいました。あまりの嬉しさに、友人にその話をしたたけでなく、家に帰ってからすぐに嫁に感激ぶりを話しました。

小学3年の時に、昭和天皇が小学校においでになり、一緒に写真を撮って頂いたことがあります。その日のことを懐かしく思い出しました。

あの警察官が声を掛けて下さらなかったら、両陛下を拝見することも出来ず、昭和天皇との思い出を懐かしむ事もなかったでしょう。親切な警察官さん、有り難うございました!