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駅員さん

「大阪府・有田タイ子様」から投稿頂きました。

ある日曜日、娘と孫と駅で待ち合わせをした時の話です。

 

娘には子供が三人います。上の子二人と買い物に行っている間、一番下になる小1の孫を私に預かって欲しいと言うのです。

 

とりあえず、最寄りの駅で待ち合わせることになりました。準備をしている時に、娘から家を出たとの電話があり、慌てて何も持たず駅に向かいました。

 

駅で待っていたものの、なかなかやって来ません。娘と連絡をとりたかったのですが、何も持たずに出てきてしまっています。

 

改札口にいた駅員さんに事情を説明し、「電話をかけたいので、10円貸して頂けませんか?」とお願いしました。

 

しかし、駅員さんに、「駅にあるのは会社のお金ですので、お貸しするわけにはいきません」と言われ、がっかりして諦めようとしました。

すると、「ちょっと待って下さい。」と駅員さんは、ご自分のテレフォンカードを差し出して下さったのです。

 

早速娘に連絡をとると、 もうすぐ駅に着くとのことで私はホッとしました。

 

カードを三十円程使用していました。駅員さんは駅員室におられ、カードをお返しする際に、娘が来たら使った分を返しますと言いました。が、駅員さんは「結構ですよ」とおっしゃるのです。

 

再び待ち合わせの改札口に戻り、娘と孫に無事出会う事ができました。すぐに娘にお金をもらい、駅員室に行きました。しかし、貸して下さった駅員さんは、交替の時間でいらっしゃいませんでした。

 

他の駅員さんに手渡そうとすると、返して貰わないように言われています、とおっしゃって受け取って下さいません。ご厚意に甘え、お礼を述べてその場を立ち去りました。

 

駅員さんの優しさが、身にしみました。

 

先日、駅員さんがプリペードカードの乗越乗車賃など、3年間で28万円近くを着服していたというニュースを見ました。

そんな駅員さんもいる一方で、親切にお金を貸して下さる駅員さんもいる、世の中まだまだ捨てたもんじゃないなと感じました。