大阪メトロ|駅・電車の交通広告

お気軽にお電話ください

0120-40-2055

大好きなお姉ちゃん

「大阪府・女神様」から投稿頂きました。

私は生まれつき耳が不自由です。

 

その為、色々な差別といじめと同情を受けて、普通の学校に通っていた中学時代は、とっても辛い時でした。精神的に荒れていて、死の世界に興味を持つ様にもなってしまいました。だんだん、家族以外で耳の聞こえる人の事が信用出来なくなりました。

 

そして中学校を卒業し、高校を卒業し、生まれて初めての社会人になった時は、綱渡りのような毎日でした。入社した会社は、障害者を雇うのが初めてのようで、配慮や理解もなく、何もかもがゼロからのスタートだったのです。

 

不安と孤独に押しつぶされそうになりながらも、毎日「明日はいい事があるさ」と自分に言い聞かせながら頑張っていました。

そんなある日、違う部署の女のコに声をかけられました。
「私、手話勉強しているの。良かったら教えてくれない?」
と。目がパッチリして、雰囲気もしぐさもかわいい女性でした。名前は、Cちゃんです。

それから毎日休憩時間を利用して、手話を教える様になりました。そして、今度はCちゃんと同じ部署のMちゃんも手話を覚えたい、と言って来ました。ボブがよく似合っていて、あったかく優しい目をしてる女性です。

手話にすごく興味を持っていて、マジメで熱心なCちゃんとMちゃんは、あっとゆう間に上達し、日常会話が出来るくらいに上手くなりました。CちゃんとMちゃんに逢える事が、会社での楽しみになっていました。

一身上の都合により退職する時、二人は、「私達の力不足で辞めちゃうのね?本当にごめんなさい。」と、涙目で言ってくれました。

どこまでも優しい二人は、今も昔もこれからも、私にとって良き理解者であり、大好きな大好きなお姉ちゃんでもあります。
Cちゃんはケニアへ、Mちゃんは横浜へ嫁いだのでなかなか逢えなくなりましたが、空と心はつながっています。Cちゃん、Mちゃん、いつまでもいつまでも私のお姉ちゃんでいて下さいね。