大阪メトロ|駅・電車の交通広告

お気軽にお電話ください

0120-40-2055

陸上部の先生

「大阪府・惣四郎様」から投稿頂きました。

中学の時のことです。

私は、家から往復10kmの距離を自転車で通学していました。ある日、近所の部活の先輩や仲間と4名で下校中、夜ライトを点けていなかったという自転車の違反で、2週間の自転車使用禁止になってしまいました。通常ならば、陸上部の私達にとって往復10kmの歩行は、それ程苦しい事ではありません。しかし、その2週間は地獄でした。。。

陸上部の練習が終わると、突然顧問の先生が、「荷物を先生の車に載せろ!」とおっしゃいました。自転車使用禁止の私達を、車で送って下さるわけではありませんでした。家までの道のりが長く、練習が終わった後ですと暗くなってしまいます。先生の車のライトで後ろから照らすので、走って帰りなさい!との指示です。

練習後の疲れ切っている身体で、長い道のりを走って帰らなければならなくなりました。その上、一緒に帰っていた先輩は、宮崎県で中距離NO.1の実力者です。先輩は速いし、後ろの車から顔を出している先生は恐いし、泣きそうになりながら走りました。家が遠い事を恨みましたが、自転車で違反をしてしまった自分が悪いので、文句の言いようもありません。結局、5kmの距離を2週間毎日走って帰り続けました。

大人になった今当時の事を思い返すと、練習後の疲れた中、2週間ずっと夜遅くまで私達に付き合って下さった、優しい先生だったんだと思います。先生との練習もあの2週間も、今は良い思い出です。