チョットいい話

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ありがとう!忘れないよ

「大阪府・ターコイズ様」から投稿頂きました。

私がゆまちゃん(仮名)と出会ったのは、もう数十年も前のことです。今でも、目が大きく無邪気で可愛いゆまちゃんの写真を、手放すことができません。

当時、私は駅前のマンションに住んでいて、5歳だったゆまちゃんはお隣さんでした。ゆまちゃんは、人懐っこい陽気な子で、「お姉ちゃん」と言って私になついてくれていました。ゆまちゃんは、お母さんとお姉さんの3人家族で、お母さんは、夜働いていらっしゃるようでした。帰宅するのはいつも夜遅い時間で、その間ゆまちゃん姉妹は留守番しているのですが、時々マンションの駐車場をうろついたりして、管理人から注意を受けることもありました。

夜中、ゆまちゃんのお母さんが帰宅すると、子供を叱る声と叱られた子供の泣き声が毎日のように聞こえてきます。騒音だと一言で片づけてしまえばそれまでなのですが、子供に対する母親の深い愛情を感じ取ることができる叱り声でした。その愛ある声を聞きながら、騒音は相手に恩を感じることで、相恩(そうおん)に転化するのではないかと思いました。

ある日の夜、壁を通して会話が聞こえてきました。ゆまちゃんのお姉ちゃんがいなくなったと電話を受け、お母さんは職場から飛んで帰ってきたようでした。帰った時にはお姉ちゃんは家に戻っていたようで、「もう、心配するじゃないの。こんなんだったら、仕事に来てくれなくてもいい、って言われちゃうでしょ」そう叱りながらも、お母さんの子供に対する愛情が、壁越しにひしひしと伝わってくるようでした。

その後、私は引っ越すことになりましたが、ゆまちゃんに会いたくて、彼女が通学する小学校に行ったこともありました。ゆまちゃんは、元気そうに過ごしていました。

それから四半世紀が過ぎた頃、地元でゆまちゃんのお母さんとばったり出会いました。 「久しぶりね。ゆまちゃんを可愛がってくれていたわね」と、お母さんが声を掛けてくれました。ゆまちゃんは結婚して息子さんがいると伺い、お母さんのお話からゆまちゃんの幸せな様子を垣間見ることができ、嬉しくなりました。

ゆまちゃんは、私を覚えていてるでしょうか?ゆまちゃんの写真を見る度に、当時を思い出し、ほんわりと優しい気持ちになります。

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