2009年10月アーカイブ

父からの手紙

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25年ぶりに高校の同窓会をすることになり、実家で写真を探していた時のことです。

小さな時から整理が苦手で、「結婚する時に片付けるねん!」と言いながら、結婚して20年も経ってしまいました。大きなお菓子の缶3つにぎっしり詰まった写真や手紙を懐かしんで見ていると、さらに押入れの奥から「大切なもの」と書いた少し小さな缶が出てきました。

何だろう?と思い開けてみると、友達からの手紙や生徒手帳、なんだかわからない紐など・・・。その中に埋もれていた半紙を4つ折にした紙をひろげてみると、
「体に気を付けてがんばりなさいよ 皆さんと仲良くしてしかりべんきょうしなさい 眞佐美 父」
と毛筆で書かれた、6年前に亡くなった父の文字が。

高校を出て看護学校に入り、最後の1年は学生寮で過ごしました。父は巻寿司やコロッケなど、自分で作っては友達の分までたくさん届けてくれていましたので、おそらくその時の手紙を「大切なもの」の中に入れていたのでしょう。
とても口うるさい、破天荒な性格の父でしたが、「近所の人にあったら挨拶しなさい」「外から帰ってきたら手を洗ってうがいをしなさい」「脱いだ靴はきちんとそろえなさい」など、生きていくうえで大切なことを教えてもらいました。

大正生まれの父は「お」を「を」、「ように」を「やうに」と書いたりして、子どもながらにお父さんは昔の人と思っていましたが、今回も「しかり」の「っ」が抜けていました。
目的の写真はとうとう見つけられなかったけれど、思わぬ贈り物に胸が熱くなりました。

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